ジジイに背中をツーってされる日々から発見したこと

こんにちは、あずきラテです。

突然ですが、みなさま。

「ジジイに背中をツーってされたことありますか?」

ないですよね?たぶんこんな経験してる人なんてかなり少数派だと思うのですが、、

私はありますよ。どーん!!!!!!

それも、何回も何回も。

別におじ様とそういうプレイをしていたわけではありません。

今日はそんな体験から学んだ老人の生態について書いていきたいと思います。

仲良しのおじいちゃん

学生時代手芸屋さんでバイトをしていました。

毎日隣のお店にコーヒーを飲みに来ていた70くらいのおじいちゃん。ジジイジジイ言うてますが、可愛いおじいちゃんでした。ガリガリで、つま先で歩いてるような感じの歩き方。ツンってしたら倒れてしまいそうな細さでしたが、笑顔がかわいくて話す言葉は元気いっぱいでした。

私を見かけたら必ず話しかけてくれて、高校野球がどうたらこうたら、孫がどうたらこうたらと、日々いろんな世間話をしていました。自分で言うのもあれですが結構気に入られていたと思います。

よく、「べっぴんさんじゃ、べっぴんさんじゃ」と言っては私のことを褒めてくれました。私の顔はこんな感じですが、おじいちゃんにはべっぴんさんに見えていたみたいですね。そういえば学生時代は老人からよく美人と言われていました。これが美人といえる時代があったなんて。彼らの時代に生きていたらかなりモテてたかも。なんて。

それは突然だった

ある日、いつもの用に通路側の棚を整理していたところ、何かがおしりにあたった気がしました。とはいうものの、私のお尻は巨尻なのでよくものにあたるためそこまで気にしてはいませんでしたが、ちらっと横を見るといつものおじいちゃんが立っています。

あ、こんにちは!って声をかけたらおじいちゃん意味有りげに二ヤついてきました。あれ?違和感は覚えたのですが、まさか、おじいちゃんにお尻を触られるなんて思ってもいないのでその日はそのままいつも通り世間話をして終了。

次の日、昨日と同じシチュエーションで今度は背中をツーってされた気がしました。振り返るとそこにはおじいちゃん!もう確信!ジジイに触られた…!

しかしこんなに公然的に痴漢行為をする人いますか?しかも罪悪感、懸念なんて一切なし!今日も素敵な笑顔!これが満員電車とか、そこらへんの女だったらもうアウトですよ。今の世の中セクハラでもないセクハラであふれかえっています。私でよかったなじいちゃん。

ツーツーツーの日々

で、その日から当たり前のようにジジイに背中をツーってされる日々がスタートしたのであります。毎日、背後をとられないように武士さながらのステップを踏み、気を張りながら日々を過ごしていましたが、奴は隙をついてきます。一枚上手だ、ちくしょー。

ただ、このおじいちゃんは下心があるようなエロいツーではなく、小学生同士がくすぐり合いでふざけてやるようなツーだったので(たぶん…)、気持ちは悪かったですが、まあ何も言いませんでした。

もう一人ジジイがいた

背中ツーのジジイとは別にもう一人ジジイがいました。彼はカートをひいており、かろうじて歩けるくらいの方。そういえばリハビリの一環とか言っていたような気がします。体こそ若干不自由そうでしたが、中身はバリバリの現役感。顔に書いてありました、現役ですって。若いパワーがほしい!!といって毎日毎日私に握手を求めてきました。よっしゃ充電できた!と、お礼にしわしわのパンボロボロのおせんべいぐちゃぐちゃのちくわをくれました。

AVを持ってくる!と謎の宣言をされる

こんな感じで若干の下心見え見えのこのおじいちゃんは、ある日突然私に宣言します。

「明日エッチなビデオ持ってきてやるわ!!」

・・・・・・・・いらねえ。

もちろん断りましたよ。人妻だか、素人だか知りませんがジジイの趣味も知りたくないですし、もしかしたら、AVじゃなくて自分を映したエッチなビデオかもしれない。

恐ろしすぎます。

私はエッチなビデオなんかいらんから、おじいちゃんビデオ独り占めして楽しんでください、と。こんな感じのことを言ったような気がします。

しかし、次の日おじいちゃんはきちんと持ってきました。二枚組DVD。謎の二枚組DVDです。しかも裸の。怖い怖い。何が入っているの。

「おい、これ昨日の。」

「約束したから。」

「ん。」

と手で差し出してそそくさと逃げるおじいちゃん。

ツンデレかよおい。

となりのトトロで雨宿りしているさつきとメイに無言で傘を差しだすカンタかよ。

いまさらその恥じらいはいらねえ。

と思いつつ、帰宅した私はきちんと中身をチェックします。

そこに映っていたのは、テレビで放送されたとある番組でした。特別エロ要素はありません。ちょっと谷間アピールしている女がいたくらい。

逆に怖い。じいちゃんの目的が分からん。このなかからエッチな要素を探せという高度な問いなのか、もしくはじいちゃんには最高にエロさを感じる内容なのか?はたまた、おっぱいの谷間だけでエッチに見えちゃうピュアで可愛いじいちゃんだったのか。

考えろ考えろ。深読みしすぎか。

結局その後顔を合わせてもDVDの話題に触れることはなく、分からずじまいでした。

ただ単に話題がほしかっただけかもなぁなんて思ったり。

年寄は話し相手がほしい

かなりトリッキーな話をしてきましたが、手芸屋さんを含め、これまで働いてきた中でよく分かったのは、年寄は話し相手を求めてお店に来るということ。このおじいちゃんたちに限らず、スタッフに話に来るおばあちゃんはたくさんいました。

嫁の愚痴やら、孫の自慢、病院の話に戦争の話。いろんな話を聞かされました。でも、どれもためになる話ばかりで、生きてきた経験というのは素晴らしい財産だと気づかされました。

中には90になるおばあちゃんもいらっしゃって、その方が自作のキーホルダーをわざわざ作って私に届けてくれるのです。戦時中に疎開をしていた話や、昔の嫁姑の話を事細かに教えてくれました。少し痴呆が入っていたようで、毎度毎度同じ内容ではありましたが、私を訪ねて足が悪い中タクシーで来てくれる姿がうれしくてかわいくて、歳をとるって素敵だなと思いました。

私は大学進学まで父母祖母の4人で暮らしており、この祖母がまぁ変わった人間で、実家にいるときは年寄がかなり苦手でした。介護や福祉の職に就いている人の理解ができないくらい、老人という人種に苦手意識を持っていました。

厳密に言えば、老人という一括りではなく祖母だけが苦手だったのかもしれませんが、「年寄=うちの最強強烈ばあちゃん」という方程式が成り立っていたのでしょうね。強烈過ぎて。この話はまたいつか書きます。ちなみにまだまだ威力を落とさぬまま健在です。

しかし、祖母と離れて暮らすようになって、仕事柄、たくさんのおじいちゃんおばあちゃんと関わる機会があり、知らぬ間にお年寄りが大好きな自分になっていることに気が付きました。

あんなに老人嫌いだった私が、こんなに年寄がかわいく見える日が来るなんて思ってもみませんでした。

今、おじいちゃんおばあちゃんと暮らしていて苦手だなぁと思っている若者ちゃん。

実家から出て敢えてお年寄りと関わってみてください。確かに世の中かわいい老人ばかりじゃないし、時には、「クソ、絶対こんな年の取り方はしたくない。かわいそうに。」と思うような方にもたくさん出会いましたが、可愛いと思える老人に必ず出会えます。

すると、今まで自分の中にいた「老人=苦手なおじちゃん、おばあちゃん」が、「老人=おじいちゃん、おばあちゃん」に代わっていくのです。

これまでは自分の祖父母がすべてを占めていた「老人」という類に、新しい検体が入ることによって、「老人」の幅が広がります。

簡単に言うと、祖父母以外を知らないから老人が苦手なわけであって、他にも可愛い優しいおじいちゃんおばあちゃんはたくさんいるよってこと。他のおじいちゃんおばあちゃんに触れ合ってみて!って言うことですね。

だんだん老人のことが理解できるようになります。するとあら不思議、実家に帰っても、あんなに苦手だったおじいちゃんおばあちゃんのことがたまにかわいく見えたりするのです。お互い歳をとっているのもあるでしょうけどね。

老人の憩いの場を開きたい

そんなこんなで、家で話を聞いてくれる人がいない人や、お友達がいないおじいちゃんおばあちゃんがお店に話に来ることが分かり、私の中である目標が出来ました。

それは、「じじとばばあの憩いの場」を提供すること。それがカフェなのか、卓球ができる運動の場なのかはまだ分かりません。ただお話しするだけでもよし、簡単な編み物教室をしてみ見るもよし、死ぬほど知恵と知識を蓄えているおじいちゃんおばあちゃん本人たちが、何かを教える先生になるのもよし。

あれほど年寄嫌いだった私が、いつしかこういった人たちのためにコミュニケーションの場を設けたいと考えるようになりました。劇的な変化です。

いつか実現するといいなと思っています。考えるだけでワクワクしますね。

まだ実現するには時間がかかりそうですが、いつか必ず開きたいと思います。

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